■5つの治療原則があります
①本治法と標治法
標:疾患の現象
本:疾患の本質
1)急なれば則ちその標を治す。
・大出血の場合は、まずそれを対処する。
2)緩なれば則ちその本を治す
・病が表にあれば表治す。裏にあれば裏治す。
・虚は補う。実は邪気を寫す。
3)標本同治
・標と本が影響しあっている場合、同時に治療する。
②陰陽の調節
・人体の陰陽バランス狂うと疾患になる。
・陰陽調節は経絡・経穴で行う。
③補虚寫実
・正気不足は補。
・邪気は寫
④証に基づく治療
・証を立て、治療を決定
⑤人・時・地に応じた治療
1)人に応じた治療
年齢・性別・体質・生活習慣・社会環境・心理状況により治療を決める。
例:小児は正気を損傷しない治療
例:老人は、先天の気ではなく、後天の気脾・胃を調節する。
例:出産後は、虚証・汚血が多く、補・汚血除去を小野なう。
2)時に応じた治療
四季の変化に合わせて治療。
例:春夏は、宣散しすぎないように浅刺し。
例:秋冬は、陽気を損なわないように深刺し。
※昔からの言い伝え。
3)地に応じた治療
・地域に応じた治療
・寒い地域・暖かい地域
・生活習慣
■治療計画
・東洋医学は診断と治療が一体化しています。
1)診断の手順
①病がどの部位・臓腑にあるか明確にする。
②調節すべき経絡を考察
③治療すべき経穴を考察
2)治療評価
・主訴の改善
・舌脈の改善
・随伴症状の改善
を治療効果を見て、治療方法の再構築をしていきます。