パーキンソン病とはどんな病気なのか簡単にご説明します。
指定難病:
・脳神経の難病で厚生労働省指定難病です。
原因:
・脳内の神経伝達物質のドーパミン減少で脳神経の伝達がうまくいかない。
なぜドーパミンが減少するかはわかっていない。
しかし、「セロトニン」がドーパミンの司令塔である事がわかっている。
症状:
①無動・動作緩慢
・動作が遅くなる
・顔の表情が乏しくなる。
・動き出しに時間がかかる。
・字が小さくなる(筋肉動かしにくい)
②振戦(ふるえ)
・安静時にふるえる。
③固縮(こわばり)
・筋肉が硬くなり、常に筋緊張状態。
・徐々に関節も固まる(関節拘縮)
④倒れやすくなる(師性反射障害)
・体のバランスを取るのが難しく、転倒しやすい。
⑤非運動症状
・臭いがしないなど臭覚異常。
・便秘:当院お腹のマッサージで対応
・気力低下
・疲れやすい。
症状の特徴:
・初期は振戦が最も多く左右差がある。
・言葉は単調で低くなる。
後発年齢:
50~60代
遺伝性:
・大半は遺伝はない。若年性は遺伝子異常が関与する場合あり。
治療:
①薬物療法:
・ドパミン前駆物質のLドーパ、抗コリン剤など。
・新薬開発中。
②手術:
・脳内に電極を埋め込む脳深部刺激療法(DBS)
予後・寿命:
・進行する病気ですがゆっくりすすむので10年程度は普通の生活可能。
・寿命も平均寿命と変わらない。
・パーキンソン病より誤嚥性肺炎などの合併症がリスクある。