古来から鍼灸が目的としている事

■鍼灸の考え方は大きく２つ

　①自然同一、

　　人体は自然の一部。

　②栄枯盛衰

　　活発な時もあれば、静かな時もある。それが自然。

 

■鍼灸の目的

　目的は、体を自然に戻す事。

　養生訓（貝原益軒）ではこのように書かれています。

　「体は心の僕なり、心、和すれば病おなずから治す。」

　ですので心の歪みを治す事が第一。

　これが鍼灸が目指す「東洋医学の調和」です。

　心身両面を一体としてとらえて治療します。

 

■現代医学の鍼灸の立場

・江戸時代が鍼灸最盛期。江戸末期から人々に西洋医学支持され衰退。

　現代医学の進歩によって解決出来る病気が増えている。

　現代医学の欠点とされている患者の体質・体力を十分考慮しない治療と

　されていたが、進歩により解決してきている。

 

・しかしまだまだ、多くの解決できない。

　原因の１つとして個々の人の特徴に対応出来ていない。

　鍼灸治療が対応できる可能性があると鍼灸業界内では言われている。

 

■現代鍼灸の効果

①鍼治痛み感覚を利用する方法。

　刺す事により鈍っている神経機能を興奮、

　興奮している神経機能を抑制させ体の不調を治療する。

②灸治療は組織を殺す方法。

　死んだ組織が分解され血管に吸収される。

　これが血行を抑止、血管内に免疫物質を作る。

　体内機能を改善する治療。

 

　

③体内反射を利用する方法

　経穴を用いる。

④体の抵抗力を増し、未病に対応を目指す。

 

■治療例①

　・習慣性扁桃炎の患者に対して鍼灸治療は７０％効果的と証明。

手術は９０％効果的と証明。

リスクの観点から鍼灸の選択肢はあるかもしれないと教科書では言っている。

 

■国民生活基礎調査の結果

　・体に自覚症状がある者は、全国で４人に1人。

65歳以上では2人に１人。

　・腰痛・肩こりを持つ有病者の内、３５％が鍼灸・マッサージ・整骨院・整体・カイロなどを受けている。

 

■鍼灸業界が考える医療

・西洋医学と東洋医学が併用出来れば、国民の健康を保ち、増進させ、福祉向上になると考える。